こんにちは!野菜と料理の研究家 永利裕子です。
私は、福岡で米・麦・野菜を作る専業農家に生まれました。庭の草花と畑の野菜、収穫用包丁でリアルままごとをする子ども時代を過ごし、小学生の夏休みには、ザルとハサミを持って家の前の畑で野菜を収穫しては、お昼ご飯を作っていました。

毎日毎日、同じ夏野菜・・(旬ですから!)それに昔は、調味料の種類が今ほど多くありません。「どうしたら新しい味が作り出せるかな?」この試行錯誤と創意工夫が、私の料理の原点だった気がします。社会人になってからは7年間料理教室に通い、大手料理教室のパン講師の資格も取りました。

転機は、結婚出産後に訪れます。

娘に軽いアトピーがあったことから「子どもに食べさせたいものは何か」という視点が生まれ、食により強く興味を持つようになりました。しばらく東京で暮らしたのちに帰福。土に近い暮らし、収穫したての野菜が手に入ることの有り難さに気付きました。

そんなある日、実の妹が大病を患いました。妹が亡くなるまでの間、病室で二人語り合ったのは、子どもの頃からの食の思い出。おばあちゃんのみそ汁の具、お茶碗の柄、遠足や運動会のお弁当、旅先で食べたごはん、楽しみだった誕生日ケーキ・・・。

「食べられるようになったらお姉ちゃんのごはんを一番に食べたい」と言ってくれました。

主治医から「毎朝、トマトと人参のジュースを飲むこと」と言われたときは、なすすべがないことを悟り大きなショックを受けました。そして、同時に食べることは、生きることという基本に立ち返ることになりました。

月日が経ち、2006年に野菜ソムリエプロの資格を取得。そののちに九州の産直農産物を扱う卸会社に入り、マネージャーとして八百屋3店舗の立ち上げと運営に携わりました。

農家さんが丹精込めて作った野菜や果物をどうしたらお客様に手に取っていただくことができるだろうと考える日々。店頭でお客さまと向き合うと「野菜は食べたいけど、きっかけがない」「旬や食べ方が分からない」「料理が苦手で・・」などの生の声を伺い、世代に関係なく私と同じように困っていることを知りました。

お客さまと向き合う充実して多忙な日々を送る中、更年期の影響もあって半年ほど不調な時期を過ごします。私自身、野菜のある暮らしを楽しみ、もっと健康で豊かな人生を送りたい。そして、同じ思いを持つ人たちの役に立ちたいと思い、2015年に独立しました。その時に考えた伝えたいメッセージは、

・野菜の旬には役割があって、身体によいこと、そして美味しいこと。
・野菜の扱いを知ることで、料理の腕が上がり楽しくなること。
・旬の素材を楽しむことは、気持ちや暮らしを豊かにしてくれること。
・美味しい料理はどんな時だって、人を元気に幸せにすること。

そう、野菜の魅力は「旬」にギュッと詰まっています。まず、九州には九州の旬があることを知っていただくところからお伝えしたいと思います。

旬の野菜と果物を通して、もっと幸せになる。
そんな「幸せのレシピ」をあなたにお届けします。

九州やさい日和 主宰
野菜と料理の研究家・野菜ソムリエPRO
永利裕子