夏は九州産のトマトがスーパーに並ばないのはなぜ?

 

こんばんは

福岡で野菜塾を主催しています 永利裕子です。

今日は

九州産のトマトがスーパーマーケットに並んでいない。

という話です。

なぜかというと

九州のトマトの旬、食べごろは春だから


プロのトマト農家さんはほぼハウス栽培でトマトを育てて作られます。トマトは雨に弱く、実が割れてしまったり、病気になりやすいです。
昔、小学校でミニトマトを育てませんでしたか?
もうそろそろ出荷句だな、というタイミングで雨降るとすぐに実が割れてしまって悲しかった記憶があります。

しかもハウス栽培だということは夏のハウスの中は50°c近くまで温度が上がるでしょう。そもそもトマトというのは中南米が原産の野菜です。

アンデス山脈に沿った地方、高冷地で作られているものなので九州の夏のハウス栽培はトマトにには高温すぎますね。

冬から春にかけては九州でトマトが採れ、夏になると段々と産地がリレーして北上していきます。




スーパーでトマトの産地をチェックしてみよう。

 

ところで最近スーパーマーケットでトマトを買いましたか?

何か気付いたことはあったでしょうか?

うちの近所のスーパー(品揃えが豊富)では、トマトが20種類近くは並んでいます。でも大玉トマトの9割が九州ではない産地のものです。いまは石川県産が多かったです。
そして、陳列の場所も常温から、冷蔵ケースに移っています。
価格も春よりは高めです。(流通コストですね)


ないとはいいつつも、九州産の大玉トマトも若干はあります。熊本とか大分の高冷地栽培のものです。
八百屋時代の話ですが、貴重な九州産トマトは、本当に真っ青なものが入荷して翌日には赤くなる。
残念ながら早採りなので味はのっていない・・・。
日持ちがしないので仕方ないですね。



それでも福岡や九州産のトマトが食べたい買いたい時はどうする?

産直品なら、地元のトマトが買えます。

トマトの旬は春ですよと言いましたが、これはハウス栽培に限っての話です。
家庭菜園や露地ならば夏でもトマトは採れています。
そういうトマトが買えるのはどこか?と言うと 大きな単位で取引をしているスーパーマーケットではなくて個人の農家さんたちが直接物を持ち込んでいる直売所です。
そこには夏でもミニトマトを中心に地元のトマトが並びますよ。



今日は、九州のトマトの旬は春なので、夏になるとトマトがスーパーマーケットから少なくなる
という話でした。
トマト事情を知って、納得して買い物ができるといいですね。


今日もお付き合いありがとうございます♪



#Tomatoes are not in the supermarket in summer.