白石の蓮根畑へ ― やさい塾・課外授業レポート

白石の蓮根畑へ ― やさい塾・課外授業レポート

こんにちは。
九州やさい日和 主宰、野菜と料理の研究家 永利裕子です。

昨日は「プロ向けやさい塾」の課外授業で、
佐賀県白石町の蓮根畑を訪ねてきました。

全国2位の蓮根の産地、白石町

佐賀県は蓮根の生産量で全国2位。
そのうち約9割が、ここ白石町で収穫されています。

一面に広がる蓮根畑は、まるで海のよう。
360度、どこまでも続くその光景に思わず息をのむほどでした。
(実際には楽しい~!と大声を上げていましたが笑)

夏には青々とした葉と可憐な花が咲き誇る畑も、
秋から冬にかけてはすっかり姿を変えます。
今の季節は、鴨などの野鳥から作物を守るため、網がかけられているところもありました。

 

手作業で収穫される、力強い現場

蓮根の収穫は、すべて手作業で行われています。
高圧の水をホースから勢いよく流し、粘土質の土を崩しながら、
人の手で1本ずつ掘り上げていくのです。

れんこんは地中に横向きに伸びており、
意外にも深さは膝下ほど。
泥の中に膝をつきながら、丁寧に収穫されていました

 

掘り上げた蓮根は「蓮根舟」に積まれ、地上へと引き上げられます。
泥まみれで作業を続ける生産者の姿は、本当にかっこよく、
その力強さに心を打たれました。

こうして「野菜をいただく」ということの尊さを、あらためて感じます。
我が子たち(もうとっくに大人ですが)にも、ぜひ見せてあげたい光景でした。



蓮根にも「早生」と「晩生」がある!

今回の訪問での一番の発見は、
夏蓮根と冬蓮根は、そもそも品種が違うということ。

8〜9月に出回る「新蓮根」は早生品種で、シャキシャキとした食感が魅力。
冬の蓮根は晩生品種で、肉厚でホクホクとした“芋のような”食感になります。
煮物やすりおろし料理にぴったりです。

私のおすすめは「蓮根ステーキ」。
1cm厚の輪切りをオリーブオイルでじっくり両面焼いて、
塩をふるだけ。
シンプルですが、止まらないおいしさです。

やさい塾の課外授業で学ぶ「百聞は一見にしかず」

やさい塾では、2年目・3年目の受講生とともに、
こうした課外授業を時々行っています。
現場に立ち、生産者の声を聞き、野菜の力を五感で感じる。
その体験こそ、何よりの学びになります。

これからも、たくさんの現場へ足を運び、
野菜の魅力を深めていきましょう。

 

今日も最後までよんでくださってありがとうございます。

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加筆 2025.10