3月のやさい塾を開催しました
こんにちは
野菜と料理研究家 永利裕子です。
今月は「やさい塾」春夏コースの1コマ目でした。
旬のテーマは セロリ、玉ねぎ、筍、トマト、いちご。
講座のひとコマをご紹介します。
セロリ
福岡では、みやま市が有名な産地ですね。
これは、よく見かける、中間色のセロリ。品種は「コーネル」
大きな株を、小分けに加工して販売されます。
外側の緑色が濃いものは、シャキッとして香りもつよく、
内側は黄色にちかい緑色で、筋が少なく軟かい。
どんな料理に使うのか、どんな人がたべるのかを考えて
選ぶのがおすすめです。
こちらは緑色種
緑色が濃くて、香りが強いです。
生産量が少なく、生産者直売所や地方市場から(個人出荷)の仕入れを
している八百屋さんで時々売っています。
)(3~4月の時期です)
これは、道の駅うきはで購入しました。
セロリのクセがたまらなく好きな方はぜひ見つけたら買ってみてください。
株ごと買ったときは、茎の太い部分と細い部分にざっくり分けておくと長持ちします。
細い茎や葉っぱは、ごま油で炒めて、しょう油、みりんで味付け、ゴマをたっぷり
ふってきんぴらにすると、たっぷり食べられます。
筍
左が雄筍(クロコ)、右が雌筍(シロコ)
(*生物学上ではなく見た目によるもの)
まだ、土から出ていない筍なので、色の違いが分かりにくいですね。
以前の記事に詳しく書いています。
→八百屋式筍のゆで方
塩トマト
本日のトマトの中で1番美味しいと評価を受けた塩トマト。
熊本県八代市 松村一さんのトマトです。
以前、八百屋で働いていた時から、私も大好きで大変お世話になりました。
塩トマトは、品種ではなく、土壌塩分濃度の高い干拓地などで栽培されるもので
土壌の塩分により、水を十分に吸い上げることができないことで
玉が太らず、その分果肉もしっかり、味も濃く甘くなります。
個人的には、甘いだけではなく塩をかけたようなコクが特徴だと思います。
少しで満足できる、存在感のあるトマトです。
フルーツトマトも同様、品種ではなく糖度8度以上のものの総称で
これも水分をギリギリまで絞る栽培方法で糖度を上げています。
塩トマトは元祖フルーツトマトとも言えますね。
この放射状に出ている、スターマークといわれる線が
美味しさの証。
高糖度のトマトは実が固いため、日持ちがよいのもうれしいです。
いちご
うきはの「よかもんいちご」より
あまおう・さがほのか・紅ほっぺ・あきひめ・星のきらめき・もういっこ・
飛鳥ルビー・おいCベリー
唐津の緒方農園より 白いいちご 雪うさぎ。
今回は、よかもんいちごの渕上さんをお迎えして
栽培のこと、品種のことなどお聞きしました。
完熟の一番美味しい状態でお客様に食べてもらえるのは、観光農園ならではということで、
本当にどれも味が濃く甘くて美味しかった!
その他、温度管理の大変さや、受粉のためのマルハナバチを1匹500円で買っていて
ハウスを開けっ放しにしてうっかりハチを逃がしてしまった話など。
なかなか聞けない話も多数です。
最後に美味しいいちごの見方を・・・
①表面がつやつやして、ヘタのギリギリまで赤く色着いていること。
②ヘタがクルンと上に反っているもの(完熟です)
③甘い香りがしているもの。
この3点をチェックできれば、大丈夫!
その他、各分野の食のプロとの情報共有
参加者はそれぞれの業界のプロの方や、プロを目指したい方です。
互いに情報共有できることも「やさい塾」の価値です。
今回は種苗業界の現場の話を伺いました。
おかげさまでより濃くディープな講座を開催できたこと
感謝いたします。
仕事に活かす「やさい塾」
来月は、春夏コースの2コマ目
4月22日(水)26日(日)
お申込み・お問い合わせ・残席確認は こちら クスパから
詳細は こちらより 「やさい塾 春夏コース受講生募集中」
空席があれば、単発でも受講可能です。
プロでないと受講できませんか?という質問をいただきますが
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